中区大手町のインド料理店「チュリヤカナック」の2号店として7月4日にオープンした。チョードリー・サマール社長は、
「鶏肉などの脂身を丁寧に取り除き、油を控えたヘルシーなカレーを提供。当店独自ブレンドのスパイスを使い、辛みを控えた料理は小さなお子さまにも好評です」
祖母から日本と広島・長崎の話を聞かされて育ち、昔から平和に対する関心が高かったという。店名はヒンディー語で鳥と平和を意味する。
「約20年前に観光で日本を訪れ、移住を決意するほど、ほれ込んだ。ただ、当時は肉を食べないベジタリアンや乳製品も食べないビーガン、イスラム教徒へのハラールに対応した店がなく、そうした人が安心して食事ができる場所をと1号店のチュリヤカナックを2010年に開店。今ではリピーターや常連のお客さんが多く、お店の味を知り合いに送りたいという声に応え、一部を冷凍販売しています」
ラッシーに使うヨーグルトやサラダのドレッシングなど、自家製にこだわる。広々とした店内はウッドデッキがあり、貸し切り・個室でのパーティーにも応じる。
シーズンもいよいよ終盤戦。まだCSは十分狙える位置につけており、選手も誰一人として諦めていません。軸になるのは大瀬良、九里両投手といった経験豊富な先発陣だと見ています。現役時代の黒田博樹さんのように、どうやったらチームが勝てるかを常に考え、姿勢で示すような役目を二人には担ってもらいたいですね。
気になる選手は全員ですが、やはり捕手に最も注目しています。會澤選手はここ数年、故障で万全の状態でないこともある中、責任感を持ってプレーしていますね。坂倉選手は複数ポジションを守りながら、打撃でも結果を残しているのはすごい。私はそのような経験がないですが、大変な立場だろうと思います。他にもベテランの白濱選手から、私と同じ高校出身である新人の高木選手まで、全員で競争してほしい。
解説者となってもうすぐ2年。刻一刻と変化する試合の状況を分かりやすく、正確に伝える難しさを感じる日々です。生中継は口にしたことを取り消せないので、適切な言葉を選ぶよう意識しています。体の方は引退してからトレーニングをしておらず、そろそろまずいかなと思いつつも、まだ行動には移せていません。その面では、今年3月のカープレジェンドゲームで球を受けた大野豊さんはすごかった。体型を維持されているだけでなく、投げるボールも年齢を感じさせないほど力強かったです。
信条は、厳しい戦いを続ける選手をリスペクトすること。後輩たちが重圧を乗り越え、歓喜する姿を放送席から見られたらうれしいですね。
約4000平方メートルを造成して伐採したスギとヒノキで五角形の組み立て式ログハウス4棟を設置。県最北の庄原市高野町で、よろずやとスキー場「りんご今日話国」を営むNOSONの瀬尾二六会長(70)が9月、造成地にグランピング施設を開業した。
島根県までひと足。力足らずとも高野町の過疎化に歯止めをかけようと、ブームのグランピングに着目した。まずは県内外から人を呼び込む作戦だ。地域の特産品、近隣の「道の駅たかの」などとスクラムを組み、高野の魅力を知ってもらう。そして交流人口を増やす遠望がある。
グランピング施設はキッチンやシャワー、トイレなどを備え、屋外で地元食材のバーベキューも楽しめる。都会では望めない空気や景色、ゆっくりと流れる時間に身を置くと細胞までが蘇生。何より貴重な自然の力が大きい。
10年ほど前。県産材を使う五角形の家「ペンタ御殿」の開発に乗り出し、被災地の避難用を想定したほか、イベント用など、使う人の発想と工夫で多様な用途を目論み、大人の隠れ家のような遊びの要素も盛り込んで市販も視野に入れていた。だが、コロナ禍に遭遇し、グランピングの事業化に踏み切った。
瀬尾さんに夢がある。近隣の「道の駅たかの」開業から運営を軌道に載せるまで裏方で支えてきた。地域の産品を扱う拠点として機能させ、鮮度抜群の農作物が継続出荷できる体制を整え、売り場の活性化と地元の生産者が〝稼げる〟仕組みづくりに奔走。現在は生産者ら450人が会員登録し、旬を届ける。一方で特産リンゴを使ったスイーツを自社ブランドで商品化し、着々販路を広げる。
「庄原市に合併する前の高野町人口は約3000人だったが、今はその半分。高校はなくなり、小中校も統合されて各1校。高齢化が進む。店がなくなればさらに寂れる。何としても踏ん張り、生産者が元気になる田舎を存続させるために、人が来てくれるようみんなの知恵を絞り、力を合わせる最後のチャンスだと腹をくくっている」
農林業が基幹産業の庄原市は面積の83%を山林が覆う。人口は1市6町合併後の2006年から1万人以上も減り、今年7月末で3万人超。過疎地が消滅しないよう、見落としてきた地域資源、人の力を総動員して立ち向かう心意気が試されていると言う。
大きな希望を抱かせるきっかけになった道の駅は来年4月で10周年。人出の多い日に300〜400万円を売り上げるが、コロナ禍の影響は大きい。道の駅を運営する「緑の村」の根波裕治社長は、
「生産者が元気でないと道の駅は元気にならない。出荷者は65歳以上が多く、特産のリンゴやトマトの後継者が育ってきた。生産者がしっかり稼ぐ。それが若者を引き付ける一番の魅力だと思う」
JR西日本広島支社と庄原DMOと連携した、毎月第三火曜に広島駅北口1階で里山マルシェと称す産品販売や観光PRが2年目になる一方、季節野菜発送のECサイトも本格化し、打って出る。
9月7日に中区本通にある県産品アンテナショップ「ひろしま夢ぷらざ」が開業来初の大規模改装オープン。都会と過疎地をつなぐ、その架け橋を生かしたい。